TECHNOLOGY
発音採点の仕組み
採点の結果を信頼して練習に使っていただくために、どのように採点しているのか、そして何ができて何ができないのかを、できるだけ具体的にご説明します。
採点の流れ
- 1
録音
お手本の1文(WordEdge では1単語)をまねして録音します。
- 2
音を聞き分ける
音声認識の AI モデルが、録音のどの瞬間にどの音(音素)が発音されているかを推定します。
- 3
お手本と照らし合わせる
お手本の文の正しい発音と照らし合わせます。このとき、選んだ英語の種類(アメリカ英語・イギリス英語など)や、設定に応じて母語の傾向も考慮します。
- 4
音ごと・単語ごとに採点
一つひとつの音にスコアをつけ、単語のスコア、文全体の4項目のスコアへとまとめます。
文字起こしの結果だけで「言えたかどうか」を判定するのではなく、音そのものを評価するのが特長です。たとえば "think" を「シンク」と発音した場合、単語としては認識されても、th の音のスコアは低くなります。
4つの採点項目
| 正確さ | 一つひとつの音が、お手本の発音にどれだけ近いか。音ごと・単語ごとのスコアのもとになる項目です。 |
|---|---|
| 流暢さ | 不自然な途切れや言いよどみがなく、なめらかに話せているか。 |
| 完全さ | お手本の単語を、読み落としなく言えているか。 |
| 韻律 | 声の高さの上がり下がり(抑揚)やリズムが、お手本に近いか。 |
※ スコアは練習の目安として 0〜100 点で表示します。TOEIC などの試験のスコアに換算できるものではありません。
3つの採点方法
録音は、状況に応じて次の3つのいずれかの方法で採点します。
クラウド採点外部の音声評価サービス
プランごとの回数の範囲で、まず使われる採点方法です。
録音は採点のためだけに送信されます。
サーバーでの採点当社のサーバー
クラウド採点の回数を使い切ったときや、録音がクラウド採点の長さの上限を超えたときに使われます。
ShadowEdge の無料プランでは単語単位の簡易な方式、有料プランでは音ごとの方式で採点します。
端末内での採点あなたのスマートフォン
iPhone・Android アプリで有効にした場合に使われます。「常にこのデバイスで採点」を選ぶと、すべての録音を端末内で採点します。
録音はスマートフォンの外に出ません。
※ 採点方法によって、同じ録音でもスコアに多少の差が出ることがあります。
母語とアクセントの考慮
英語の正しい発音はひとつではありません。ShadowEdge では、次の設定で採点の基準を調整できます。
| アクセント | あなたが身につけたい英語のアクセントの発音を、誤りとせずに受け入れます。たとえば、アメリカ英語の素材をイギリス英語の母音で発音しても、減点されません。 |
|---|---|
| 母語 | はじめに母語を設定します。日本語話者によくある発音の傾向(R と L、th、子音のあとに母音が入る など)を採点に反映するために使います。 |
| 母語のなまりに寛容にする | オンにすると、母語によくある音を認識し、部分的に評価します。より寛容なフィードバックになる一方で、ネイティブに近い発音への到達は遅くなります。目的に合わせて選んでください。 |
精度の検証
端末内での採点は、サーバーでの採点と同じ仕組みをスマートフォン向けに移したものです。どちらで採点しても結果が大きく変わらないことを、リリース前に検証しています。
| 端末 | 結果 |
|---|---|
| Android | 単語・文のスコアの 97% 以上が、サーバーでの採点との差 1 点以内に収まりました※ |
| iPhone | 検証中です。結果がまとまり次第、このページで公開します。 |
※ 2026年9月 当社調べ。合成音声による文・単語の録音(意図的な誤発音を含む)を、Android の中位機種で採点し、サーバーでの採点結果と比較しました。実際の録音環境では、マイクや周囲の音の影響で差が大きくなる場合があります。
採点の限界
- 周囲の音とマイクの影響を受けます。静かな場所で、マイクを口から近すぎない位置に置いて録音してください。
- 話す内容は評価しません。採点するのは発音であり、表現の自然さや意味の正しさは評価の対象外です。
- 「ネイティブらしさ」の指標ではありません。お手本の発音にどれだけ近いかを測るもので、アクセントの良し悪しを決めるものではありません。
- 端末内では採点できない単語があります。辞書に発音が登録されていない固有名詞などは、サーバーで採点します。
- 人の講師の代わりではありません。口の形や舌の位置を直接見て指導することはできません。気になる音は、学習ガイドなどで発音の仕方もあわせて確認してください。